将来の不安はどこからくるの? ~安定収入がないのに不安を持たない人の話~

こんにちは、マキレイです。

突然ですが、

あなたは、将来に対する不安はありますか?

お金のこと、健康のこと、家族のこと・・・いろいろありますが、

「まったく無い」と言い切れる人は、世の中に少ないんじゃないかと思います。

特に日本では。

わたし自身は、40歳になる直前に、急に将来への不安が襲ってきて、

いろいろと考えて、ネットビジネスを始めた、ということもあり、

不安は無くはないです。

でも、楽観的な性格もあり、比較的不安は少ない方なんじゃないか、という気がします。

今日は、こんな私に輪をかけて楽観的というか、

「不安が全然無い」と断言している人に出会いました。

もしあなたが将来の不安を感じていたら、

それを解消するヒントがあるかもしれませんよ!

収入ゼロの「ボランティア生活」なのに・・・

その方のお名前は、ヒガシさん(仮名)。40代後半くらいの男性です。

成人した息子さんがいるそうですが、今は独身とのこと。

家族と暮らしていた故郷から遠く離れた岡山県で、ボランティア活動をして生活しています。

「自分の人生、いろいろあったので、人さまのお役に立てることをしたい」

との思いで、地震や水害で大きな被害が出た地域で、復旧ボランティアに参加し、

1年前に岡山県の被災地に来てボランティアを続け、そのまま住民票も移したそうです。

定職についているわけでは無いので、安定収入はありません。

一緒にボランティア活動をする仲間が、ヒガシさんが借りている家に寝泊まりする時に、

数千円のカンパを置いていくので、それが主な収入源になっているようです。

で、以下、そのヒガシさんとの会話です。

* * * * * * * *

マキレイ

「ヒガシさんって、将来に対する不安は、ありますか?」

ヒガシ

「不安? (…しばらく考えて…)自分のことに関しては、無いなぁ。

まあ、両親が高齢になってきたから大丈夫かなあ?って思うくらいやな。

(…再び、しばらく考えて…)うん、無いと思うわぁ。考えたこともない。」

マキレイ

「収入は不安定なんでしょ? 

年金がもらえるかどうかわからんのに、『歳とったらどうしよう?』とか、考えないの?」

ヒガシ

「う~ん、助けてくれる仲間が全国におるしな。

食べ物は、近所の人とか知り合いとか、仰山分けてくれて困らんしな。

本当にお金の困ったら、どんな仕事でもすればええわって思ってるし。

昔、長いこと水道工事の仕事してたんやけど、

最近『人手足りんから、ちょっと手伝って!』って言われて、

時々、仕事の依頼が来るんよ。

そやけど、『俺、こんなこと(仕事)してていいんかな。

やらなあかん作業(ボランティア)あんのに』って焦るんよ。

普通の人と逆やろ(笑)」

マキレイ

「なるほど~。

お金がたくさんあっても、人間関係に恵まれてない孤独な人生ってあるけど、

良い人間関係さえ築けてたら、お金はどうにでもなるってこと?」

ヒガシ

「まあな。 ここも災害から1年以上経つけど、

毎月のべ100人の人が全国からボランティアに来てくれるんよ。

天気予防を見てると、これからも災害は、増えはしても減らないと思うわ。

全国で必要とする現場が増えたら、それだけみんなで助け合わな。

そういう気持ちを持った仲間が全国に増えて、お互いに情報交換して助け合えば、

自分も社会も、もっと生きやすくなるんちゃうん。」

お金で買える安心や幸せは「ホンモノ」か?

以上は、ヒガシさんとの会話の一部ですが、

たしかに、私も思い当たることがありました。

安定した収入があれば「安心して老後が暮らせる」と思いがちですが、

私の身内や知人の高齢者の方の様子や話を聞いていて思うことは、

高齢者の辛さは、「お金がなくて不安」よりも、

「孤独の悲しみ」の方が大きい、ということです。

親兄弟、友人知人が、どんどん先にあの世に旅立って行って、

体も以前のように自由が利かなくなり、何事も億劫になって、

「若い人たちに迷惑かけてる」と引け目を感じたり、

「生きている喜び」を感じることがなくなり、

「わしにも早くお迎えが来て欲しいわ~」と思っても、

自分から逝くことはできない。

「その日」が来るまで、生き続けなければなりません。

人生100年時代と言われ、

40代の私も、あと倍以上生き続ける可能性もある。

そう考えた時に、将来のために資産を蓄えようとか、老後の楽しみを見つけよう、

ということも大事ですが、

それ以上に、高齢になってもずっと付き合える仲間と、いかに沢山出会えるか、

が大事なんだと感じます。

今から50年後って、どんなITやAIの革命が起きてるのか、全く予想できないですが、

どこにいても、よりリアルなコミュニケーションが可能になるのは確実です。

でも、その相手がいるかどうかは、また別の話ですよね。

表面的な付き合いではなく、同じ方向を向いて何かに一緒に取り組めたり、

これまでのお互いの人生をリスペクトし合いながら助け合ったり、

というようなご縁は、お金のある・無しとは関係ないように思います。

「金の切れ目が縁の切れ目」と言われますが、

ヒガシさんの話を聞いていて、「志がご縁の結び目」って思いました。

「何か、人さまのお役に立てることをしたい」という志が、

彼の「豊かさ」の源泉なんですね。

私も、ヒガシさんとの出会いに感謝した一日でした。

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